大蛇の骨組みは竹で作ります。
このとき竹と竹を結ぶのにはタコ紐を使っています。骨組みの写真でいたるところに見える白い紐です。
最終的にタコ紐だけで組んでしまうのですが、実は最初からそうではありません。
竹を曲げて形を整えながら骨組みを組んでいく際には、結束線と呼ばれる細い針金で竹同士を固定しています。結束線は簡単に固定できるので、形を決めていく際にはかなり便利なのです。
そうやって結束線で形が出来上がったら、後からタコ紐で結びなおしています。
≪実は、昔はそうじゃなかった≫
新栄町龍山會で大蛇を作り出した頃は結束線で結んだままで、タコ紐での固定はやっていませんでした。ですが、現在の大蛇作りの棟梁である【フクナガ】の「いや、やっぱ金属は使わないでしょ。」というコダワリによって今の方法に変わりました。手間は掛かりますが、その分頑丈で見た目もよくなりましたし、山崩しの時に怪我をする心配も少なくなっています。
ちなみに、以前は大蛇の上あごの芯にも鉄のパイプを入れていたのですが、これも【フクナガ】のコダワリによってナシになりました。
山崩しの際にはそういうトコを気にしてみると、いつもとは違った面白さがあるかも?